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覆面作家企画の謎はすべて解けた……かな?

覆面作家企画 わたしはだあれ?


 莅樺さんのブログ覆面作家企画 後書き用トラックバックセンター)からテンプレートをお借りして(修羅場が過ぎたらコメント残しに&お礼に伺おうかと;)、後書きを書いてみました。(うっかりパソコンに向かったらつい…)
 読み手として感想を書いたり、企画サイトの掲示板等で推理や感想をくださった方へのレスしたりといったことは、もう少し時間をください。
 本当に皆様ありがとうございました!

[作品名] 君に託して
[作者名] 桐生愛子
[作者サイト] 紡ぎ屋 夕霧(提出当時)→現「ここち亭」
[掲載場所] 短編小説 >> 君に託して
[企画内でのブロック・アドレス] C-3
[ジャンル] 現代ファンタジー
[作品あらすじ]
突然現れた幼馴染み(の幽霊)に頼まれて、彼の気持ちを伝えることに……。

・最初にストーリーを思いついたのはどんな時でした?
 それが覚えていないのです。
 当初、企画用に考えていたのは全く別のネタだったのですが、なにかをきっかけに閃いて「あ、これ使える!」という感じで、いつの間にかできあがった感が……。
 とりあえず「友人の幽霊に告白代行を頼まれる」というのが一番最初のアイディアだったと思います。

・それから、どのように展開しましたか?
 お題に合わせて花を使うことにして、気持ちを伝える相手をどんな人にするかをきちんと決めたのは書き始めてからだったかなあ、と……。
 本当にどうやってストーリーを作ったのかが思い出せません。最初のネタが閃いて、あとはもう芋づる式(?)に出てきてしまったような。
 何かアイディアを閃いた時はそのアイディアを忘れないようにすることが第一で、どうしてそのアイディアが閃いたのかはけっこうあっさり忘れてしまうのです、私。(時々、アイディア自体も忘れてしまってネタ帳に残したメモの意味が分からなくなることさえあります。未だに全く思い出せないものがあって気になって気になって……。)
 もしかしたら、そもそもアイディアが閃いた理由なんてものはないのかもしれません。神がかり的に閃いた……とか。

・話の締めには苦労しましたか?
 最後に登場人物の心理等をもう少し詳しい説明を入れようと思っていて、それをどう入れるかは悩みました。結局、書き進めるうちに枚数制限に引っ掛かることが分かり、思い切ってカットすることにしたらあっさりまとまったのですが……。

・削ったエピソードや、書き込めなかった裏話などがあれば教えてください。
 頼みの承諾をつけた翌日の朝、幽霊が再び現れてから二人で出掛けるまでの漫才じみたやりとりを削りました。これは特にエピソードというほどのことではないのですけれども……。
 あとは、前述の登場人物の心理説明ですね。彼女と幽霊の彼の関係や彼女はどこまで知っているのかということについて。
 この辺については私も固定された考えを持っているわけではないので、具体的には皆様のご想像にお任せします。その辺についての推理など送って頂けたらきっと喜びます。

・その作品の続編を書きたいですか?
 これに関しては全く。続編に出来るようなネタがありません。

・その作品の中で、気に入っているところはどこですか?
 削って削って上手くまとまったところ。起承転結が上手くはまったような感じがして、それがすごく嬉しかったです。
 作品の雰囲気も自分らしいものにできたのではないかと。

・推理期間中の感想の中で、褒められた点は?
 文章のテンポとかリズムとか……でしょうか?
 話の雰囲気なんかも気に入ってくださった方が多かったかな、と。
 特徴がないというのも個人的には褒め言葉として受け取っています。(幽霊ネタのありきたりさは別として)

・執筆する際、推理をかわすために何か気を配りましたか?
 いいえ、全く。
 せめて文科省方式の句点遣いは一般的な方法に直しておけばよかったかと思っています。この点なしに、文体や雰囲気だけでどこまで推理されたのかは気になるところ。

・推理される側になってみてどうでしたか?
 楽しかったです。
 個人的なこだわりでもある非一般的な句点遣いであっさり当てられてしまいましたが、文体や雰囲気の特徴を見てくれた方もいらっしゃって、私以上に私の文章の傾向を見抜かれた方には頭が上がりません。
 一番意外だったのは、作者は男性ではないかと予想されたことと、男性の共感を得られたということでしょうか。特に女性を対象にしていたわけでもありませんが、「男性の感覚」というものも全く意識してはいなかったので……。
 他の素敵な作家様と間違えられたことも嬉しかったです。

・こうした条件の下で作品を書いてみて気付いたことはありますか?
 これまで気がつくとエピソードが増えて長編化している傾向にあったのですが、削ることを覚えられたかな、と。起承転結の構成はこれまでで一番上手くいったのではないかと。
 「花」とか簡単なお題があるとけっこう短編ネタを閃くような気がする……ということも。ネタに詰まったときはこれでいこうと思いました。

・他の書き手さんと比較してみて気付いたことはありますか?
 作品一覧を見たときは目立たないタイトルを付けてしまったな、と。
 発想にもまだひねりが足りないようで……。
 最終的には、捻りをきかせるのはそれが得意な方にお任せして、私は無難に地味にやろうと思ったりもしているのですが……。

・その作品だけに限らず、執筆生活全体で気をつけていることはありますか?
 文章のリズム……なんですが、去年の作品はなぜかすごく乱れています。推敲って大事ですね。
 基本的に自分の趣味のままに書いているだけなので、自分の感覚が一番の指針です。自分にとって自然な感じになれば……。
 ただ、いくつかのデリケイトな問題についてはしっかり考えてから扱うようにしたいなあ、と。

・他の参加作品の中で、一番印象に残っているものはどれですか?
 まだ全作読んでいないので……。
 こっそり日参しているサイト様の作品や、推理をしたDブロックの作品は強く記憶されていますが、どれが一番かは分かりません。全作一気読みした場合ならともかく、私の読み方だと印象の強さは読んだ回数に比例しそうな感じが……。

・今回の参加者さんの中で、ぜひともお近づきになりたいと思った人は?
 出来ることなら全ての方と。
 しいて言うなら、自分と作品傾向が似ている方、でしょうか。まだ全作読んでもいませんし、恐れ多いので具体的に特定はしない方向で……。

・読み手さんに一言。
 感想や推理をくださった方も、そうでない方も、私の作品を読んで少しでも興味を持ってくださった方、全く興味が持てなくても貴重な時間を割いてくださった方、皆様本当にありがとうございました!

・他の参加者さんに一言。
 素敵な作品をありがとうございました。
 まだ全作読めてはいないのですけれど、読者としても非常に楽しんでいるところですし、書き手としても色々勉強させて頂いております。
 今回ご一緒できたのも何かのの縁と勝手に連帯感を覚えておりますが、迷惑は掛けないように……努力します。

・企画者さんに一言。
 ねこさん、本当にありがとうございました!
 読み手としても書き手もしても非常に楽しめる企画でした。ぜひまた……もごもご。(笑)

(2006年1月29日-2010年4月25日追記)

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