武士桜
執筆後記
桜で武士で時代物という三題噺の発想に始まり、少年漫画の王道を行くような少年の成長物語、少年とヒーローの物語を目指して書いたのがこのお話です。
そんな目的があったので、主人公である少年・勝太の視点を貫き通したのですが、その結果として修次郎については十分に書ききれなかったことがあります。
今回は王道(と言うよりもベタかもしれません)に徹し過ぎてしまった感がありますが、修次郎視点であれば、少し趣の変わったもう一つの物語ができそうな気がします。
修次郎に関しては少しばかりの設定を作中でも既に匂わしているので、修次郎の背景や時代背景について思いを馳せて頂くと、もう少し深い世界を感じて頂けるかもしれません。
あまり深く突っ込まれるとぼろが出そうで怖いのですけれども……。
2006年3月24日